知人との共同ビジネスにおいて、お互い個人事業主として働くか、合同会社を設立するかどちらの方がよいのでしょうか?

執筆者:ドリームゲート事務局
公開日: 2023/04/19 

QUESTION

個人事業主として働いています。

最近、起業サロン経由でできた知人と新しく事業を始め、売り上げが出始めました。

税務管理などで手間が多くなることを見越して、合同会社を立ち上げようと考えています。

そこで質問なのですが、このまま個人事業主として働くか、合同会社を設立するかどちらの方がよいのでしょうか?

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ANSWER 質問者様の状況ですと、合同会社を立ち上げるのがよいと思われます。

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個人事業主か法人化のどちらがよいかは、多くの事業者さんが悩むところです。質問者様の場合、個人事業主の方との協業とのことなので、よりお悩みになられていることと思います。

金銭面:設立費用、決算費用、税金面での有利・不利(所得が概ね800万くらいで法人の方が有利となります。)と社会的信用面(法人との取引や、銀行融資、補助金)などが比較ポイントになります。

おふたりの個人事業主での協業でもよいとは思いますが、質問者様の事務処理負担や、対外的な面や将来的なことを考慮するのであれば、法人の方がよろしいかと思います。詳細の業務内容や、質問者さまとお知り合いの方がどのように組まれるのかは、わかりませんが、以下の点にご留意いただければ、よろしいかと思います。

(1)信用面で言うと、お知り合いの方が担当された業務に対して、質問者様が請求書を発行して、報酬(売上)を質問者様の口座に振り込む。お客さまからすると変ですよね。新規のお客様に営業する際に、個人名で営業したり、ご案内しますか?

(2)経費の管理面でも、お知り合いの方が使われた経費をどのように管理しますか?

おふたりの事業の所得を折半ということですが、現実的には、質問者様の口座からお知り合いの方に、報酬を支払うことになります。その際、個人への報酬ですから、質問者様が源泉徴収し、翌月に税務署にお知り合いの方の所得税を支払うことになります。また、質問者様が、この協業とは別の売上や経費があると、その分の計算がややこしくなります。こうしたことを考慮すると、経費の支出(法人設立、決算費用、法人税)などが掛かりますが、法人化した方がよろしいかと思います。

なお、役割分担や取り分などの観点から、また、経費面からも、株式会社ではなく、合同会社を選択されるのは、よい判断であると思います。

この質問に回答した専門家
星野 裕司(ほしの ゆうじ)
セカンドブレインコンサルティング
中小企業診断士/ThinkuBuzan公認マインドマップインストラクター
シニアの起業についても積極的に支援される中小企業診断士の星野さん。大学時代、ヨット部で鍛えられた精神力で納得出来るまで事業の相談に乗ってくれます。
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