業種の違う複数の事業を営む場合について

公開日: 2017/03/02  最終更新日: 2020/08/24

QUESTION

業種がちがっても、できるかぎり一つの法人にまとめて、その会社の中でそれぞれを事業部として運営したいと考えるのですが、リスクなどを考える時個人事業からスタートして業績など試してみたい業種もあります。

税金面からもまとめたほうがベストでしょうか?

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ANSWER:まず個人でスタートする方が多いようです。

業種や、損益(所得)などによって異なりますが、事業の開始は個人で始めて、状況を見て、法人化するケースはよくあります。

税金に限らず、設立登記や、社会保険料の負担など、手続と運営のコストを見て、まず個人でスタートする方が多いように思います。

反対に、当初から法人での経営される方もいらっしゃいます。
個人と法人事業を両方経営するとなると、記帳や申告処理など、すべて区分する必要がありますので、煩雑であったり、運営のコストがかかる可能性もあります。
実質的に法人も個人も一緒の経営者であり、税金の負担という点で考えるなら、両者を合わせて検討する必要があります。

「リスクを考えると」とありましたが、例えば法人でのA事業は黒字、個人のB事業は赤字、という場合、法人では、Aの儲けに対して税金を計算しますが、両方を法人で経営している場合は、Aの黒字とBの赤字を相殺しますので、場合によっては、一時点での税金の負担を減らすことになるかと思われます。(なお法人・個人青色申告者なら、損失は翌年度以降に繰越できます)

どれくらいの損益見込みがあるのか、事業展開の方向性などによって個々に変わってくるため、どちらがベストかという答えは、人によって変わってきます。