確定申告の際、青色と白色どちらがいいですか?

公開日: 2017/02/23  最終更新日: 2019/11/22

QUESTION

個人事業主として6月からスタートする予定ですが、税務署に開業届を出す際、青色か白色の確定申告をしなくてはいけないのですが、青か白かどちらの方がよいのでしょうか?

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ANSWER

結論からいうと『青色』で届出されることを強くお薦めします。

青色申告には色々な特典があります。

・青色申告特別控除

経費とは別に事業のもうけから最大65万円(又は10万円)差し引くことができます

・事業の赤字の3年間繰り越しが可能。又その年の赤字を前年のもうけと通算して前年に納めた所得税を還付してもらうことが可能です

・家族が専ら従業員として働いているときは適正額までは経費にできます(白色だと金額に上限があります)

・個人の生活上の水道光熱費、家賃等のうち商売に関連する部分は経費にできます

・備品などを購入した場合1個又は1組で30万円未満なら一度に経費にできます(白色だと一度に経費にできない場合があります)

その他設備投資について優遇されています。白色にはこのような特典はありません。事業をはじめられるなら売上や経費の集計はされるでしょうから、少し手間をかけて青色申告の条件を満たすようにして色々な特典を受けることをお薦めします。またそのように正確に記帳された方が今後の事業の発展にもつながっていきます。

青色申告の条件は帳簿の備え付け、記録、保存です。きちんと帳簿をつけて決まった書式で税務署へ事業の結果を報告し、その資料は保存しておくということです。日々の現金の出入りの記録、請求書・領収書の保存は必須です。

また、会計ソフトを使っての記帳をお薦めします。青色申告の届出の期限は6月開業だとすると開業の日から2か月以内になります。遅れると白色申告になってしまいますのでご注意ください。また開業の届出は開業の日から1ヶ月以内となっています。