スポーツバーの事業計画書を作成中。広告の費用の考え方について教えて欲しい。
QUESTION
ビュッフェ方式のスポーツバーを開店させたいと考えています。事業計画書を作成していますが、予想損益計算書の広告費の欄を埋めるのにどのように金額を出したらよいか分かりません。計画としては開店時にタウン誌への広告掲載、チラシの配布で、後は常時的にスポーツ系サイトへのネット広告を考えています。おおまかな金額はどのように考えれば良いでしょうか。
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ANSWER
店舗型ビジネスにおいての広告費ですが、業態によってマチマチですがざっくりとした目安としては、売上に対して3〜4%前後といわれています。 例えば月商300万円のお店なら、広告宣伝費として9〜12万円を計上しているというわけです。 逆に言えば、材料原価、人件費、家賃といったメインとなる出費から逆算していくと、これぐらいの範囲でやっていけるようでなければ、長期的な運営が難しいのではないかと思います。
実際には広告費と粗利の数字の綱引きがプラスになるかどうかがお店の経営なのです。 そして、この数字の綱引きの中心となるのが、広告の費用対効果です。 ですからまずは、広告は費用対効果が計れることが大切なのです。
具体的には、クーポンなどで広告を見たお客様を把握できるようにしておきましょう。 チラシというのは実は結構お金の掛かる媒体です。 それでもチラシが選ぶ理由には、小売商店のような小商圏での商売には他に即効性のある媒体がないし、新聞のように広告審査があるわけではないので誰でも始められるというメリットがあるからです。
チラシの印刷費は年々安くなってきています。 しかし、その一方で反応率は、あまり高くはありません。 業種によって違いますが、良くても2000枚に1件、4000〜10000枚で1件というのも珍しくありません。 折込広告などでは折込費用も別途1枚当たり3〜4円掛かりますから、1人のお客さんを来店させるのに8千円〜かかる計算になります。 折込代を節約するために、ポスティングや店舗周辺での手渡しなどがありますが、折込料の分で計算すると2千円〜かかることになります。 また、ミニコミ誌は新聞折込に比べて費用が安いですが、1人の新規客獲得コストは、通常2千円〜5千円程度掛かっています。 これらは、比較的良い数字の予
想です。 オープン時の反応は良くなる傾向もありますが、チラシだけに期待を持ちすぎないように頭に置いておいた方が良いでしょう。
このように広告の費用対効果の計測をすることがもっとも重要なのです。 客単価、粗利とのバランスがどうなるかというところを見極めましょう。 ネット広告の場合も同様です。 ちなみに出来高制のネット広告もあります。いずれにしても、新規の獲得というのは結構お金が掛かるものですので、余裕を持って見こんでおく事と、新規だけでなくリピートへつなげる手立てを考えておくのが良いでしょう。 マスコミの記事になるような工夫や、携帯メールの活用なども、手助けになります。 販促計画の一部として検討されても良いでしょう。