フリーランスと会社設立では、どちらが良いでしょうか?

執筆者:ドリームゲート事務局
公開日: 2017/02/24  最終更新日: 2024/07/19

QUESTION

現在カメラマンをしています。
独立したいと考えているのですが、フリーランスと会社設立ではどちらが良いでしょうか?

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ANSWER:最初はフリーランスから始めることをおすすめします。

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まず、フリーランスと会社設立のメリット・デメリットについてご紹介します。
最初に会社設立のメリット・デメリットの方からご説明します。

会社設立のメリット
①信頼度が増し、仕事が増える
②倒産時の責任が有限
③節税効果が高い

①信頼度が増し、仕事が増える
会社設立の最大のメリットとも言えるでしょう。フリーランスに比べ、第三者から見て財務状況や経営状況が分かりやすいので、取引先に対しての信頼度が増します。

②倒産時の責任が有限
事業が上手くいかずに倒産した場合は、会社組織では出資した分以上の責任を課されることはありません。

③節税効果が高い
会社組織にすると、フリーランスに比べて税率がかなり低くなります。また、経費として認められる範囲も広くなり、税制面でのメリットが得られます。

会社設立のデメリット
①初期費用がかかる
②毎月の負担が増える
③事務的な負担が増える

①初期費用がかかる
会社設立には、ある程度の経費が最初に必要になります。

②毎月の負担が増える
会社組織にすると社会保険に加入しなければならないため、毎月負担がかかります。

③事務的な負担が増える
フリーランスと比べて、日々の経理や決算にかかる負担が格段に増えます。また、ルールも厳しくなるので、決まりを覚える手間も発生します。

次にフリーランスのメリット・デメリットについてご説明します。
フリーランスのメリット
①初期費用が安く済む
②書類手続きが少ない

①初期費用が安く済む
フリーランスの最大のメリットと言えるでしょう。仕事が順調に進むまでは自宅を仕事場として使用することもできます。

②書類手続きが少ない
定款や、設立のための登記などは必要ありません。また、個人営業であれば通常報酬の支払元が税金をあなたに代わって納税しておいてくれるシステムもあります。税金の心配も減るので便利です。

フリーランスのデメリット
①倒産時の責任が重大
フリーランスの場合、相手から借りた金銭や与えた損害に対しては、全て個人で責任を負わないといけません。自分の資産を全て費やしても負債を返済できない場合、自己破産等の手段を取ることになります。


カメラマンの場合
以上がフリーランスと会社設立のメリット・デメリットになります。
これらを踏まえた上で、カメラマンについて考えますと、まずはフリーランスから始めるのが良いと思います。

なぜなら、カメラマンという職業は職人的な職業であるため、クライアントは会社ではなく個人を信用して依頼するのがほとんどだからです。そのため、会社設立のメリットである社会的信用度について、カメラマンの場合は考慮しなくても良いかと思います。

結論として、カメラマンという職業の場合はいきなり会社設立を考える必要はなく、まずはフリーランスとして活動することをおすすめします。会社設立は、年収800万円以上になった場合に考えると良いでしょう。