ネイルサロンを2人で行うとき、経費の処理はどうしたら良いですか?
QUESTION
これまでネイリストとして働いてきました。一通りの技術を身につけたため、独立したいと考えています。
同じネイルサロンに勤めている先輩と一緒に、マンションの一室で新たにネイルサロンを始める予定です。経営は共同経営という形を取ろうと思っています。
そこで、2点質問です。
・経費を折半したいのですが、どのようにしたら良いでしょうか?
・また、売上は担当制にして別々にしたいのですが、どうすれば良いでしょうか?
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ANSWER:共有費用を按分して、それぞれの経費として処理してください。
まず手続きについてご説明します。
売上を完全に別々に管理する場合、それぞれが個人事業主として税務署に届出をした方が良いです。個人事業主として従業員を雇わずに事業を始める場合、税務署に必要な書類(「個人事業の開業届書」と「所得税の青色申告の承認申請書」)を提出するのが一般的な手続きです。
その他の必要な届出も場合によってはあるため、早めにどの届出を行う必要があるのかを確認することをお勧めします。提出期限があるものもあるので、注意してください。
次に経費の折半についてです。経費を折半するときは、初めに契約書を作成しておくとトラブルを防ぐことができます。
経費を折半する方法について、4つご紹介します。
経費を折半する方法
- 共同の銀行口座の開設
- 経費項目ごとに分担する
- 片方がいったん全額負担する
- 会計ソフトやアプリの利用
①共同の銀行口座の開設
共同の銀行口座を開設し、サロンの運営にかかる全ての経費(家賃、光熱費、材料費など)をこの口座から支払う方法です。毎月一定額をお互いがこの口座に入金することで、経費を均等に負担することができます。
②経費項目ごとに分担する
例えば、Aさんが家賃と材料費を、Bさんが光熱費と広告費を担当するように、各自が特定の経費を担当する方法です。
③片方がいったん全額負担する
片方がまとめて支払い、その後もう片方から自分の口座に振り込んでもらうという方法です。現金で手渡しをする場合、必ず領収証をもらうようにしましょう。
④会計ソフトやアプリの利用
例えば、クラウド会計ソフトを使うと、経費を明確に記録し、簡単に分担できる仕組みを構築できます。
次に売り上げを担当制で分ける方法について、2つご紹介します。
売上を担当制で分ける方法
- 顧客ごとに担当者を決める
- 売上管理ツールの利用
①顧客ごとに担当者を決める
例えば、顧客が来店した際に、どちらが担当するかを明確にし、その日の売上をそれぞれの担当者のものとする。
②売上管理ツールの利用
POSシステムやサロン管理アプリなどを導入することで、各担当者ごとの売上を自動的に記録・管理できます。
ご紹介した方法の中でやりやすい方法から試してみると良いと思います。