株式名義・株主権の確認方法について教えてください。

執筆者:ドリームゲート事務局
公開日: 2023/03/29 

QUESTION

退職する前に勤めていた会社の同僚と株式会社を設立しました。その後私は経営から降りることになりましたが、株式は譲渡せずそのままにしていました。

その後、株主総会、配当等の連絡は一切ありませんでした。直近の法人登記をみると、株式が増えていました。

ご質問事項

(1)現在も私の株式名義が存在しているか調査する方法があるのでしょうか。

(2)同僚が勝手に、株式を譲渡されたとして経営をしている場合は、取り消す方法はあるのでしようか。

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ANSWER 株主名簿の閲覧請求・株主権確認訴訟などを活用するとよいでしょう。

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(1)につきまして

株主名簿の閲覧請求という手続があります。会社に対し、株主名簿を閲覧、謄写させるよう請求することになります。

(2)につきまして

お話から想像すると、実際には譲渡契約がないにも拘らず譲渡した体裁をとっていることになります。その場合、そもそも譲渡契約自体が存在せず、未だご相談者様が株主であるということになります。

そうしますと、手段としては、今現在も10株を有する株主であることを確認する「株主権確認訴訟」を提起することが有効になります。あわせて、それ以前の株主総会の決議も不存在もしくは無効になる可能性がありますので、決議の効力を争う訴訟をすることができます。

あくまで費用対効果を考えて実施を検討することになりますが、法的には以上のとおりの回答です。

この質問に回答した専門家
秋元 啓佑(あきもと けいすけ)
三和法律特許事務所
弁護士(海外法含む)
会社設立前後の法務に強く、契約書作成、知財問題、その他多岐にわたる法的トラブルの回避を得意とするアドバイザーです。
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