パートの雇用時の社会保険について

公開日: 2017/03/02  最終更新日: 2019/11/21

QUESTION

私は清掃関連のサービス会社で正社員として働いています。パートタイムで働く人も多くいて、私たちのサービスはパートさんの数だけ仕事現場が増えていく=売上げがあがる業務です。ですが、なかなかパートが集まりません。
一部のスタッフから「雇用保険と健康保険に加入してくれれば、もっと働けるのに。」との声がありました。
では、そういったスタッフの雇用方法を取り入れた場合、会社として何人以上抱えるとデメリットになるといった損益分岐点の目安があるのでしょうか?

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ANSWER

パートタイムで働いている方は、「ご主人の扶養に入っているので、勤務時間等を制限したい」「勤務時間を選択してある程度自由に働きたい」といった考え方の人もいると思います。
簡単に説明すると、社会保険=健康保険と厚生年金保険、労働保険=雇用保険と労災保険、という仕組みになっています。
現在、保険料率は下記のとおりとなっています。

健康保険=82/1000、厚生年金保険=142.88/1000  ⇒会社と社員で折半します。
雇用保険=19.5/1000、労災保険=5/1000 ⇒雇用保険はうち8/1000を社員が負担します。
労災保険は全額会社負担です。

以上の料率をもとに、給与額をシミュレーションをしてみましょう。パートの方の給与からの控除額は(特に厚生年金は)大きくなりますし、会社としてもかなりの金額を社会保険事務所(毎月納付)および労働局(毎年5月に納付)に納めることになります。

なお、社会保険は月の所定労働日数および1日または1週間の所定労働時間が正社員に対して概ね4分の3未満、雇用保険は週の所定労働時間が20時間未満、これらの要件に該当すれば、それぞれ加入する必要はありません。あわせてご参考にしていただければと思います。