社員雇用で人員を拡大する時の注意点などはありますか?

執筆者:ドリームゲート事務局
公開日: 2023/04/06 

QUESTION

会社を経営しています。社員は私のみで外部に業務委託して仕事を手伝ってもらっています。

ここ数年、会社の売り上げが好調なこともあり、事業拡大を考えています。

それに伴って、社員雇用で人員を拡大する予定です。その際に注意する点はありますか?

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ANSWER 社員に仕事を振ることが大事です。

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「会社を拡大させていく」という視点が大事になってきます。事業を拡大するということは「会社経営」を考えることにもつながると思います。

例えば、現在、打ち合わせに行く場合、質問者様が中心になっていて、会社というよりも質問者様に仕事がくることが多くなっていないでしょうか?今後、スケールメリットを考える場合、質問者様の右腕となる方、事務部門をお願いする方、営業戦略を考える方等、多くの人と関わることも考えられると思います。

その中では、業務委託でも問題ない場合も多いですが、一緒にがんばってもらう方もいた方が効率がよいこともあるかと思います。いきなり、そこまでのことを考えなくとも、仕事を効率的に進めるためには、恒常的に信頼できる人材を採用していく、育てていくことも大切かと思います。

一例をあげれば、当初、1人て起業していたが、信頼できる仲間を得て、社員5名、業務委託15名程度にしていったIT関連企業があります。その後、その会社は、社員20名~30名程度となってきています。それまで、10年程度だったかと思います。

また、これは、当事務所の例で恐縮ですが、当初、やはり1名で事業を開始し、10年ほど、私1人に、サポートメンバー(業務委託、アルバイトなど)2、3名で事務所を運営していました。利益率は良かったのですが、もう少し事業を拡大しようと考え、フルタイムのアルバイトや正社員を雇用し始めました。雇用したばかりのときは自分で行ってしまった方が楽、ということもあったのですが、逆に大変でも、少しずつ依頼することを進めていくと、徐々に効率がよくなっていきました。

現在、社員4名、サポートメンバー6名ほどで行っていますが、利益率はかなり向上し、もっとも変わったことは、小さいながら、私の仕事が社長業的なことになってきたことです。これは大きな違いかと思います。先のIT企業でもそうですが、代表が行う仕事は、会社を「経営」することかとも思います。そのためには、実務(実作業)は信頼できるスタッフに任せる、ということかもしれません。プレイングマネージャーを卒業し、本当のマネージャー、マネージメントをすることになることも必要かと思います。以上、社員を雇うメリットの1つをご紹介してみました。

この質問に回答した専門家
渡邉 勝行(わたなべ かつゆき)
渡辺総合事務所
社会保険労務士/行政書士
資格専門学校で社会保険労務士講座の講師も務められている渡邉アドバイザー。丁寧でわかりやすい説明は、相談者からも多くの支持を得ています。社員採用を検討中の方は、採用前に一度相談されることをお勧めします。
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