もちろん、事業全体をマネジメントする起業家は、経営にまつわる数字に目を光らせているはずだ。では、健全企業の経営者は、どのような経営指標を主に見ていると答えたのか。そこで本アンケート調査では、売上高、仕入高、経常利益、営業利益、人件費を→「単純指標」原価率、顧客単価、営業利益率、売上坪単価、人件費比率を→「構造指標」とし、健全企業と非健全企業を比べてみた。

結果、健全企業のほうが「単純指標」よりも、「構造指標」をより重視している傾向があることが見て取れた。成功している起業家のほうが「全体」に対して、構造的で複雑な経営指標に注意しており、経営上の数字を単純な“見える数字”でなく、構造的な「隠れた数字」で把握している傾向が高いのだ。

■グラフについて・・・このグラフは、「経営において、注意している指標を教えてください」というアンケート設問の結果を示したものである。