月額額面60万円の給料集収入で、会社が社会保険を負担する分について

公開日: 2017/03/02  最終更新日: 2020/08/24

QUESTION

建物の管理を主とする会社の設立を新会社法を利用し私一人で始めていこうと考えています。
そこで健康保険、厚生年金保険への加入について教えて下さい。

現在の計画では月額額面で60万円から65万円程度の給料収入を予定していますが、健康保険、厚生年金保険で会社として負担する額は月額でどの程度を予算計上すればよいでしょうか。

ちなみに私には妻と子供二人の扶養家族があります。
また、労災や雇用保険にも加入する必要がありますか。

小さな会社からスタートするため、会社としての収入の殆どが私の給料収入となり、どのように計画を練っても会社として負担できる余裕がありません。

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ANSWER:以下をご参考ください。

ご質問の健康保険&厚生年金保険料等の負担についてですが、会社負担分を合計すると、社会保険料の会社負担分は、支払給与に対して約12%程度となります。(本人負担分もほぼ同額です)

【厚生年金】
保険料を会社、従業員折半で支払います。原則、毎月、銀行口座からの引き落とし
・月給×14.288%(折半により、それぞれ7.144%)
・賞与を支払ったら、賞与にも同様にかかります

【健康保険】
月給×8.2%(折半により、それぞれ4.1%)
・会社&従業員折半、賞与については、厚生年金と同じ。

【介護保険】
月給×1.25%(折半)
・会社&従業員折半、賞与、支払方法については、厚生年金と同じ。

【児童手当拠出金】
従業員の方にお子さんがいようがいまいが、全事業者に強制でかかってきます
・全従業員に支払う月給・ボーナス×0.09%
・全額会社負担、一年分の概算をまとめて支払う(銀行口座からの引き落とし)ただし、ここがややこしいところなのですが、社会保険料は、単純に、月給への比率の掛け算ではありません。

●標準報酬月額、という考え方を使います。

月額60万円、とすれば、標準報酬月額は、59万円になります。
ある程度のレンジで、保険料が設定されています。

月給(交通費や現物支給があれば含む)の額面を、「健康保険・厚生年金標準報酬月額表」の「報酬月額」の欄に当てはめていただき、該当する標準報酬月額から、保険料を読み取ってください。

なお、厚生年金は、月額62万円の標準報酬月額が上限なので、それ以上の場合は、62万円として算出します。

健康保険の上限は、98万円です。

なお、奥様が、年収130万円未満であれば扶養下に入れますし、その場合、ご家族の皆さんに関しては、別途、保険料等はかかりません。

それから、労働保険(雇用保険、労災保険)は、従業員を一人でも雇用すると、加入義務が発生しますが、現時点では、加入扶養となります。