歯科の人材派遣について

公開日: 2017/03/02  最終更新日: 2021/03/08

QUESTION

はじめまして。歯科医師をしています。今度、知り合いの歯医者Aの往診を手伝うことになりました。以下のことは可能でしょうか。

● 僕自身が会社Bを立てる。(Bは家族が経営していることにする。)
● 会社Bが僕を雇うことにする。
● 会社Bが、僕を人材派遣として、知り合いの歯医者Aに派遣する。
● AよりBへ人材派遣料が支払われる。Bから僕に給与としてお金が支払われる。
● これによるメリットは以下のとおりです。
 ○ 僕自身が会社を持てるので、経費の幅が増える。
 ○ Bより給与が払われるのでその額がコントロールできる。
 ○ 人材派遣業を他にも応用できる。

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ANSWER:このビジネスプランは可能ですが、いくつか問題点があります。

質問の件はいわゆるMS法人(メディカル・サービス法人)ですが、このビジネスプランは可能です。

ただし、以下のような問題点があります。

【人材派遣】
人材派遣は、不特定多数を相手として事業として行う場合は、厚生労働省の許可が必要になります。

【節税】
同族会社の場合、役員の給与所得控除部分は、法人の課税所得に加算されます。よって節税メリットは少ないです。

【役員報酬】
会社Bが質問者の方に支払う役員報酬を「コントロールできる」というのは間違った認識です。役員報酬は原則一定額で、会社の業績により、増減は原則出来ません。

【事例】
MS法人として稼働している場合、技工所をMS法人で運営されたり、衛生士・助手を、歯科医院に派遣していることがあります。