固定資産の処理方法

公開日: 2017/02/23  最終更新日: 2019/11/22

QUESTION

パソコンなどの資産を購入した場合、 資産に計上する、または費用で処理できるとお聞きしました。「少額減価償却資産」については資産に計上せず、 全額経費とすることができると聞きましたが、どういうことでしょうか?

通常とおり減価償却する場合と、小額減価償却資産する場合の メリットとデメリットを教えていただければと思います。

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ANSWER

固定資産の処理方法は何パターンか選択できますので、下記に選択肢を書いておきます。

・固定資産として処理する方法  

20万円以上の固定資産はこれが強制されます。原則として税法の耐用年数によって償却していきます。償却方法は定率法と定額法の選択が可能です。  定率法ははじめの時期に多く費用計上でき、徐々に費用額が低下します。定額法は一定です。  なお、20万円未満でもこの方法をとることが可能です。  

メリットしては、特別償却や30万円までの即時償却(金額の上限あり)などの税務上のメリットを活用できるということです。  

デメリットは、費用化されるまで時間がかかるのと、償却資産税の課税対象になり、追加で納税が必要になることです。

・一括償却資産として処理する方法  

10万円以上、20万円未満の資産は3年で償却する方法を取ることができます。  

メリットとしては償却資産税が課税されないということです。

デメリットとしては、たとえ除却してもこの償却方法の場合損失にならないということです。

・少額減価償却資産として処理する方法  

10万円未満であれば、消耗品費としてすぐに費用化することができます。  場合によっては損失が膨らむことがありますが、通常の会社は10万円までは消耗品費で計上しています。  償却資産税は、この場合は最初から課税されません。

例外として、固定資産として処理した場合、償却資産税はかかってきます。 今回のパソコンなどの場合は、安いものが多いので、消耗品費になる場合が多いです。 大量に購入する場合や利益を計上していきたいなどの計画がある場合は、事前にシミュレーションをして置いた方がよい場合があります。