開業時に受けた融資について、当初の予定より利益が出た場合は、繰上返済はできますか?
QUESTION
創業に伴い、国民生活金融公庫などを中心とした融資が取れた場合、事前に長期借入金に対し、返済期日内での返済額などを決めると思います。当初の予定より利益が出た場合は、繰上返済はできるものでしょうか?
また、返済が出来たとしても会計上しないほうが得策な場合などがあれば、 アドバイスを頂けますようお願いいたします。
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ANSWER
まず、お金を貸す立場になって考えてみましょう。
お金を貸せば金利を受け取ることができます。長期間にわたってお金を貸すことができれば、長期間利息を受け取ることができますので、基本的には歓迎ですね。
しかし将来、最初に契約した期間や金額を変更されると当初の計画が崩れます。繰上返済をされると将来受け取れる予定だった金利を受け取れなくなるわけです。また、お金でも物でも人に貸した場合、貸したお金や物を将来きちんと返してくれるか心配なところです。
長期間、お金を貸すのは金利面からみれば歓迎でも貸付資金の回収面から考えると心配が多くなってくる訳です。
その為、繰上返済は金利面では不利でも元本回収面からみれば、歓迎されることになります。お金を借りる場合には、「貸し手の心理」をよく研究する必要があります。
繰上返済が認められるか否かは、各金融機関ごとに異なっているのが現状です。融資を受ける際に、繰上返済のことについてあらかじめ聞いておくのが良いと思います。また、繰上返済をすれば、それだけ手持資金が減少してしまいますので、金利を減らしたいばかりに繰上返済をして、資金ショートしてしまっては困ります。注意してください。