独自開発した室内栽培野菜を販売したい。販売ルートの探し方を教えてください

執筆者:ドリームゲート事務局
公開日: 2017/03/08  最終更新日: 2024/03/29

QUESTION

室内型野菜工場で、葱・レタス・苺・水菜・菊などの栽培の実験をしています。
この野菜を販売したいと考えていますが、どうやって販売ルートを探せばよいのか分かりません。
アドバイスをお願いします。

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ANSWER

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野菜の独自販売ルートを開拓する前に、ご自身のビジネスについてもう少し具体的なプランを考えましょう。そうすることで販売ルートも絞られてきます。
まず以下の4点について考えてみてください。

①何を提供したいのか
商品の野菜を通じて、何を訴えたいのか考えてみてください。

②誰に売りたいのか
年齢層、職業、性別など、お客様について具体的にイメージしてみましょう。
まず商品を売るターゲットを決めることが大切です。

③商品の最大の特徴
他の類似品と何が異なるのかを考えてみましょう。
商品を売り込むには、他の商品と差別化できるポイントがあることが大切です。

④どれくらいの利益が必要か
この商売をメインに商売をしたいのか、それとも空いた時間を利用し週末起業的に展開したいのか考えて見てください。その場合の売上と利益を明確にしましょう。

これら4点を決めることで、販売ルートや売り方は変わってくるものです。

野菜の一般的な販売ルートには以下のものがあります。

●出荷団体に委託
農業協同組合・JAいわゆる農協です。農協は農家さんを中心とした組合員で構成されていて、互いに助け合う組織です。加入すると、営農指導を受けることができる、出荷施設が利用できる、JAバンクの活用の幅が広がるなど様々な恩恵を受けることができます。
委託することで、卸売市場で自分の野菜を代わりに売ってくれます。
価格の決定権は持てませんが、出荷できれば売上が成立します。農協を利用することで、商い全般をやってくれるので、農業に専念できるというメリットがあります。

●小売業者との直接取引(スーパー、レストラン)
業者と直接取引をする方法です。地域のレストランや食品加工業者に連携の依頼をします。少量の野菜を供給するのなら、ここが一番有力でしょう。買い取り販売になるので、出荷できれば売上が成立します。安定した収益を見込めるのがメリットです。

●インターネット販売
インターネットを通じて商品を販売する方法です。直接消費者にアプローチできるので、消費者の値段に対する感覚や特徴などを把握しやすいです。 また、中間業者を挟まないので、利益率が上がるというメリットがあります。
インターネット販売の際には集客が大切になります。SNSなどを利用して、まずは販売していることを知ってもらえるようにしましょう。

販売方法には大きく分けて以下の4つの方法があります。

〇モール型のネットショップで販売
  Amazonや楽天など多くのネットショップが集まる中で販売する方法です。
  競争は激しいですが、知名度があり訪問客が見込めるというメリットがあります。

〇ネットショップの作成
  ネットショップ作成サービスで自社のネットショップを立ち上げる方法です。
  自由度が高いので、自社の魅力を伝える良い手段にもなるかもしれません。
  しかし集客が大変なので、SNSなどで集客をすると良いでしょう。

〇産直販売のプラットフォームの利用
  ポケットマルシェなどのプラットフォームに出品して販売する方法です。
  産直食材に興味のある人が訪れるので、集客が見込めます。
 しかし、出品するためには審査に通る必要があります。

〇フリマアプリでの販売
  メルカリなどのフリマアプリで販売する方法です。
  利用客が多いので集客は見込めますが、他の商品に埋もれてしまうこともあります。

まずはご自身のやりやすい方法で挑戦してみるのが良いのではないでしょうか?

●直売所で販売
店舗を通して直接消費者に販売する方法です。自分で価格を決められ、場合によっては高額で売れることもあります。しかし、売れ残ることもあり、その場合は自分で責任を取る必要があるので注意が必要です。委託販売になるので、売れなければ売上が得られません。また、売れた場合は約15%程度の手数料を支払う仕組みになっています。



まずは最初に述べた4点を考え、具体的なビジネスプランを作成しましょう。その上で、最適な販売ルートを探していくと良いですね。