生鮮果実の輸入・販売についてアドバイスが欲しい

公開日: 2017/03/08  最終更新日: 2019/11/21

QUESTION

生鮮果実を台湾より輸入し販売をしたいと思っております。
台湾での買いつけは友人が担当し、私が日本での販売を任されております。しかし日本での販売網の開拓の方法が分からず手がつけられません。
販売の仕方の一つはネット販売ですが、小口になりそうなのは確実です。他にも大口の販売先を探しています。
販売経路の開拓についてアドバイスをよろしくお願いします。

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ANSWER

1.輸入について
まず輸入する生鮮果実について防疫所の確認は済まされているでしょうか。農林水産省 植物防疫所(http://www.pps.go.jp/index.html)トップページに「植物の輸出入手続き・Q&A」という表示があり、おおよそのことが分かります。ただし、特殊な生鮮果実の場合は直接お電話で問い合わせしましょう。

2.決済について
船便でヨーロッパから輸入するような場合は、販売活動、代金回収も含めて6ヶ月サイト位が適正と考えられています。発注してから港に入り、通関を通して納品し、販売先から代金回収するまでの期間をよく検討して、仕入先企業との事前交渉に基づき、有利な契約をすることが事業成功には欠かせないとお考えください。

3.通関業務、倉庫の確保、物流ルート
大きな仕入れロットで貨物として輸入する場合は通関業務が発生します。適切な賞味期限との兼ね合いで、そこで発生するタイムラグを検討しておく必要があります。また、在庫するための倉庫機能の確保は、固定的なコストとなりますので適正な場所と費用のところを探すことが求められます。販売先まで運ぶ物流会社の選定も重要です。ロットに応じてどの程度で対応してもらえるかを会社ごとに比較検討します。

4.販路について
実店舗では食品スーパーの本部に売り込むことが有力と思われます。複数店舗で取り扱うため、量もまとまりますし、本部機能があれば一括納品が可能です。納品できる量を資金面や倉庫・物流面からじっくり検討して適性規模のチェーンに働きかけることが必要です。生鮮市場など卸売市場では、より大量で安定供給が必要となりますので中間流通への働きかけは中小規模の小売チェーンへのオペレーションができてからでも遅くは無いと思われます。