起業する前に市場調査をしておきたい。具体的にはどのようにアプローチすれば良いか。
QUESTION
現在、勤めている会社を退職し、福祉機器メーカーとして起業を考えています。自分が開発した製品もあります。
起業するまでに、市場調査をしたいのですが、何から始めたらよいか分かりません。
需要がありそうな高齢者宅、病院、特養、学校、老人ホーム、ホテルなどに当たってみようかと考えています。具体的にどのようなアプローチをとれば良いのでしょうか。
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ANSWER
市場調査で行うことは、大きく分けて以下の3つです。
②目的の設定
まず目的の設定と情報収集を行いましょう。目的が明確でないと、どのように何を分析するのか決められません。そのため、市場調査する時はポイントを絞り、具体的に聞けるよう調査目的を明確にしておきましょう。
②施設へのアプローチ
まずは現在市場に出ている介護機器をまず自分の目でしっかりと見て、現行品の欠点を見つけてみてください。そして、自分なりに改良すべき点を考え、調査で裏づけをとってみましょう。
施設へアプローチする際は、調査対象の優先順位をつけてみましょう。学校やホテルは優先順位が低くなると思います。実際の顧客のニーズや属性を把握すると、顧客がどんな商品を求めているかが見えてきます。商品を売れるようにするためには、このように顧客をよく知るということが必要不可欠です。
しかし、在職中ということで、本格的な調査は難しいと思われます。手始めに近くの施設から調査してみてはいかがでしょう。地域には介護機器を展示している場所があります。また、民間のレンタル会社もあります。直接訪問し、雑談から話を進めてみるのです。その中からヒントになる情報が得られるかもしれません。そして話が弾んできたところで、開発した製品の感想を聞いてみるのです。もちろん、秘密にしておきたいことは隠しながらです。特に介護支援センターは民間の介護施設を併設しているところもありますので、仲良くなればビジネスに繋がるチャンスが得られるかもしれません。
アプローチする際は電話やメールではなく、直接民間の施設を訪問し、話をすることが一番の近道だと思います。調査対象者へ直接的なアプローチや、より深い理解を得ることもできるのでおすすめです。
③データの分析と解釈
市場調査が終わったら、データを整理し、調査結果をもとに自社の強みと弱みを分析しましょう。これらを明確にすることで、戦略も具体化できるようになります。
このように目的の設定→調査→データ分析と解釈というように進めると、意味のある調査ができると思います。まずは、目標の設定です。何を知りたいかなどを考えながら決めてみてください。