SOX法について

公開日: 2017/02/17  最終更新日: 2019/11/22

QUESTION

ANSWER

SOX法の対応についてですが、端的に申し上げますと、企業の不正防止と財務報告等の開示の妥当性を担保する“内部統制の構築と維持”をしていくことであり、ITを活用した“内部統制”の重要性が求められるため、業務の“標準化”や“透明性”の確保が必要になってくるということです。

もう少し、掘り下げて申し上げますと、組織内の情報の徹底した管理が不可欠になるため具体的には、情報が“いつ”“誰に”伝達され、“誰が意思決定をしたのか”を随時記録していくことが重要になってくると思われます。また、これまで個々の担当者が自身の経験でこなしてきた経理や財務の処理を他の誰もができるように“標準化”(マニュアル化)し、経営者がそれを自由に見ることができるようにして、素早い経営判断ができるようにすることも重要になってくると思われます。

以上の様に、個々の人間の経験等に頼っていた部分を文書化して、情報を共有するために、また、財務情報の透明性を維持するために、その情報を管理するITの仕組み作りおよび運用の管理が必要になってくると思われます。こうした、内部統制を整備(強化)するためのシステムを構築することは、企業にとって、コスト面で大きな負担になるかもしれないですが、業務を改善する良い機会になるのではないかと思われます。