IT導入支援事業者とはどのような存在なのか、どの事業者を選ぶのがよいのでしょうか?

執筆者:ドリームゲート事務局
公開日: 2023/09/25 

QUESTION

新規事業として農産物の直販サイトの立ち上げを考えています。以下の部分でIT導入補助金を活用したいと考えています。

  • ECサイト
  • 会計ソフト
  • パソコン

ただ、IT導入補助金について調べていくと、IT導入支援事業者のサポートを受ける必要があることを知りました。

そこで質問なのですが、IT導入支援事業者とはどのような存在なのか、どのように頼るIT導入支援事業者を探せばよいのでしょうか?

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ANSWER 支援事業者はソフトの開発会社や販売会社が多いです。親身に相談に乗ってくれる支援業者を見つけることが重要です。

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IT導入補助金の申請についてということでご相談いただきました。

さて、IT導入補助金についてです。この補助金は他の補助金などと違って自社のみでは申請できません。IT導入支援事業者と一緒に申請する必要があり、この部分を「サポートを受ける必要がある」と表現しています。

IT導入支援事業者は複数を選ぶことができず、またIT導入支援事業者が扱っていないソフトやハードは申請することができません。

デジタル化基盤導入枠をお考えとのことですが、この対象は「会計・受発注・決済・EC」のどれかの機能を持っていることです。また、1度に申請できるのは基本的には1つのツールのみで、これは他の類型でも共通です。

申請できるのは1つのツールのみですが、デジタル化基盤の場合は同時にハードウェアの申請が可能であり、またオプション機能や導入サポートなども同時に申し込むことができます。

さて、質問者様の場合

  • ECサイト
  • 会計ソフト
  • パソコン

ですが、通常であれば同時には使えないことになります。

ただ、ECサイトと会計ソフトをパッケージにして1つのツールとして登録しているような支援事業者があればすべて対象にできる可能性があります。支援事業者ですが、ソフトの開発会社や販売会社が多く、ふだんから自社で取り扱っているツールをIT導入補助金に登録しているというのがほとんどです。なのでこんな方法でECサイト作ってもらって、ここの会社の会計ソフトを入れて、、、といった自由なアレンジは難しいです。

使いたいソフトが1つだけ決まっている、そんな場合にそのソフトを取り扱っているIT導入支援事業者を探すという方法か、IT導入支援事業者がこの補助金を使うと自社のパッケージを格安で導入できますよ、という営業ツールとして使われていることが多いと思います。

またこの補助金の採択率は40〜60%程度と言われています。IT導入支援事業者によって、採択されやすいように申請のサポートをしてくれるところもあれば、たくさん申請だけ出しておいて採択されたらラッキーみたいな支援事業者もあります。もちろん、採択されなけえれば補助金は出ません。

先に書いたように同時に申請できるものが限られているので、ECと会計をパッケージにしているところを探すか、もしくはきちんと親身になって支援してくれそうなIT導入支援事業者を探してそこにお願いしてECと会計をパッケージにしてツール登録してもらうという方法もあります。

本来は支援事業者はふだんから取り扱いのあるソフト以外はツール登録ができないので、パッケージを作ってもらえるかはお願いしてみないとわかりません。私の会社でもIT導入支援事業者の登録はしてあり、顧客の要望に沿ったITパッケージを登録したりすることがあります。

しかし、例えば弥生会計を使いたいと顧客に言われたとしても私の会社では弥生の代理店契約などがないので弥生会計の販売はできません。このようにこの補助金で使える範囲には限度があるということを理解しておくとIT導入支援事業者が探しやすくなると思います。
また、いつでもご質問ください。

この質問に回答した専門家
森口 智志(もりぐち さとし)
有限会社アダプト
中小企業診断士/ITコーディネータ
FCサイトやネットショップ起業を成功させるために、IT技術と経営力を高めることが大切です。起業時だけでなく、事業を持続させるノウハウをもつアドバイザーです。
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