森林整備で起業したいのですが、どのように進めるべきでしょうか?
QUESTION
起業をするにあたり、①事業化のアイデア、②事業体、③資金調達について悩んでいます。
①事業化のアイデアについて
これまで、働く人たちが自分のやりたいことにチャレンジできるようなコミュニティづくりやイベントを実施してきました。
さらに、その活動を通じて、「森林の保護・保全」にも携わることになりました。
具体的には、手入れがされていない森林を整備し、自然を守るという活動です。
個人的には、整備した森林を活用し、「森林の保護や保全」についてより多くの人に知ってもらえるような体験もできたら良いなと考えています。
以上のアイデアで起業を考えていますが、どのように進めていくべきでしょうか?
②事業体について
起業する際、個人事業主と法人どちらで起業すべきでしょうか?
また、法人の場合、法人格(株式会社、NPO法人、組合等)はどの形態を選ぶべきでしょうか?
③資金調達について
現在、個人資金はありません。起業は個人資金がある程度集まってからした方が良いのでしょうか?また、資金調達はどのように行うべきでしょうか?
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ANSWER:協力者を募り、一般社団法人として起業すると良いと思います。
①事業化のアイデアについて
まずは、アイディア収集と事業化計画の立案、協力者を募ると良いと思います。
いまや「負」動産となって買手がつかない森林を引き取り、アスレチックやキャンプ、カフェなどをつくって人を呼び込み、そこで森林整備の必要性を伝えて、ファンを獲得している起業家も少なくありません。
「森林の保護・保全」を目的として、森林整備のボランティア活動や、自然の良さを知ってもらえるツアーイベントを開催するのも良いと思います。
また、これまでの「コミュニティづくりイベント」を継続し、アイデアを積み重ねていくことで、独自の「森林の保全ビジネス」を創出できるのではないでしょうか?
②事業体について
アイデアが具体的になったら、一般社団法人を設立し、ネットやSNS、オンラインミーティングを使って賛同者・協力者のネットワークを構築するのが良いと思います。
事業の推進母体を一般社団法人としたのは、
からです。
まずは、上記①の事業化(活動)目的への賛同者を集め、その後、収益化できそうなアイディアや商材が出てくれば、株式会社等を設立し、株主等への利益還元を目的とする活動を分離すれば良いと思います。
また、現在はSNS、YouTubeなどのツールを使えば、距離や時間、費用関係なく、多くの人とつながり、想いを共有することができます。これらを活用しない手はないと思います。
オフラインで集まる場を設ければ、相互理解や関係性がさらに深まるでしょう。
その際に、拡散のためにも上記①を基にした「#〇〇〇〇」といったキーフレーズを決めて賛同者と共有したいですね。
③資金調達について
ある程度の活動実績を積み、拡大への事業プランをつくってから、クラウドファンディングや会費を募って資金調達をするというのはいかがでしょうか。
一般社団法人では比較的多くの方に共有されやすい公共性の高い目的が掲げられる(株主への利益還元を主眼とする株式会社との違い)ので、会費やクラウドファンディングなどで賛同者を集めやすいと思います。
ただし、その場合でも「活動実績」や「明確な目的やリーダー(ご質問者様)の想い」「活動の展望・計画」が明示される必要があります。
地域創生へつながる目的・活動であれば、会費は個人会員のみならず地域企業や自治体など法人会員も期待できると思います。
活動が持続可能な水準にまで資金が調達できるのは少し時間がかかるかもしれません。
そのために、法人運営には資金負担の少ない形態をとることが大切ですね。
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