音楽配信サービス開発費の資金調達について

公開日: 2019/01/15  最終更新日: 2019/11/21

QUESTION

2006年に独学で学んだHTMLとCSSでWEBの業界に飛び込みました。
最初は派遣社員としてホームページの制作業務を行い、その後、ゲーム開発会社でお世話になりながらフィーチャーフォン向けのミニゲームを開発を担当し、ActionScriptやPHPなどのスクリプト言語を習得し、2009年にはソーシャルゲームのプロジェクトマネージャーを務めさせて頂きました。

その後2010年に独立し、個人でソーシャルゲームの開発を行っておりましたが、携帯電話のシェアがフィーチャーフォンからスマートフォンへと大きく動いたこと、他社がスマートフォン向けのリッチなUIを使用したゲームの開発にシフトしていったことから、当初企画していたソーシャルゲーム開発は頓挫してしまいました。それからはなんとか食いつなぐため、以前の会社の同僚や友人などからお仕事を頂いており現在に至ります。

時は遡りまして、2004年~2005年頃から音楽業界におけるビジネスモデルを再構築すべく色々と考えてきたのですが、昨年末にその第一歩としてiTunesやGoogle Play、Amazon Musicなどの音楽配信サービスの問題点を解消したものが具体的なアイデアとして煮詰まってきたのですが、独立後赤字を計上し続けてしまったこともあり、開発資金が無いのが現状です。既存のサービスでその具体的なアイデアにもっとも近い事業を行っているのはポートランドに拠点を置く会社です。

開発資金を調達し、年内にローンチしたいと考えているのですが、まず開発資金を調達することが可能なのか、また可能なのであれば誰にどのようにアプローチ、行動すればよいのかアドバイスを頂ければ幸いです。

 

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ANSWER

まず、いくら位の金額を、いつ、どのような目的で必要とするのか、事業はどのような形態で運営するのかなどによって資金調達の方法は変わることをご理解ください。

資金調達にはいくつかの方法があります。

■助成金
助成金は融資と異なり、返済の必要がない資金を指します。
大きく分類すると、雇用関係の助成金(主に厚生労働省)と、研究開発型の助成金(主に経済産業省)に分かれます。

あくまでも国や地方自治体が推進する政策を促すための資金提供ですので、受給条件に該当しなければもらうことはできません。
一方で、受給条件に該当するならば、高い確率でもらうことが出来るものです。

くわしくは、下記をご覧ください。

http://www.josei-kin.net/

■融資
融資はあくまでも「資金の貸し出し」であり、貸した資金の額にプラスして、利息を返済しなくてはなりません。
大きく分類すると、銀行融資と公的機関融資に分かれます。

銀行融資には、大きく分けてプロパー融資と信用保証協会の保証付き融資の二つがあります。

プロパー融資は、銀行内部の判断により、融資の可否を決定するものです。
融資は無条件に行われることはなく、融資の返済が可能かどうかを含め、厳格な審査を経て、初めて融資が行われます。
融資によっては、同等の担保も必要になるため、誰もが気軽に融資を受けられるわけではありません。

また、ビジネスローンもプロパー融資の一種ですが、審査が甘い分、利息が高い(年率5~18%位)ので、こちらはお勧めいたしません。

信用保証協会は、中小企業や小規模事業者が金融機関から事業資金を調達する際に、保証人となって融資を受けやすくなるようサポートする公的機関です。
金融機関との取引が浅い中小企業・小規模事業者が融資を受けようとする際に、「信用保証協会」の保証を求められることがあります。
信用保証協会が保証をしている融資は「保証付融資」と呼ばれています。

くわしくは、くわしくは、下記をご覧ください。

http://www.zenshinhoren.or.jp/

公的機関融資には、日本政策金融公庫が行う「中小企業・小規模事業者向け融資」や都道府県が行う「中小企業制度融資」などがあります。
特徴としては、銀行などがあまり貸してくれないような人に対しても貸してくれるところだということです。
そして、公的金融機関なので利息も一般の銀行よりも低くなっています。

くわしくは、下記をご覧ください。

https://www.jfc.go.jp/

優先順位としては、
・助成金
・公的機関融資
・信用保証協会の保証付き融資
の順で考えるとよいと思います。
※他にもベンチャーキャピタル等からの「出資」という方法もありますが、現時点ではあまり現実的でないため割愛します。

これらの方法以外でも、近年では、一般の人から出資を募る「マイクロファンディング」「クラウドファンディング」などを資金調達手段として利用している企業が増えています。

「マイクロファンディング」「クラウドファンディング」で検索すると、さまざまなファンドのサイトがヒットするはずです。
また、ビジネスプランコンテストなどで資金調達している企業もあります。
初めの話しに戻りますが、いくら位の金額を、いつ、どのような目的で必要とするのかを決めた上で、優先順位を付けて資金調達活動を進められるとよいでしょう。

ドリームゲートオンライン相談を参照