レストランの開業について

公開日: 2019/01/15  最終更新日: 2020/08/31

QUESTION

フランス料理店、ワインバー、パン屋、洋菓子店を開業したいと思っております。
土地は、自己所有で300坪国道そばに所有しております。
以下について教えて下さい。

①自己資金がほとんどありません、融資、補助金、助成金、を駆使して開業したのですが、資金調達が上手く行きません。

②複合店で、1階にパン、洋菓子店2階にレストラン、ワインバーをと計画しています。
会社組織にしたいのですが、形態が複合店なのでどのようにして設立すれば良いのかが分かりません、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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ANSWER:それぞれご説明いたします。

①自己資金がほとんどありません、融資、補助金、助成金、を駆使して開業したのですが、資金調達が上手く行きません。

資金調達の方法についてアドバイスいたします。
複合店ということで、おそらくかなり高額の資金がご必要だと思います。
創業融資を受けやすい金融機関としては、ご存じのとおり日本政策金融公庫があります。

金額が1,500万円くらいまででしたら、日本政策金融公庫へ申し込みすれば融資を受けられる可能性はあると思います。

しかし、それを超える金額になると、複数の金融機関を活用されることをお勧めします。

たとえば地元の信用金庫の知っている職員の方、信用金庫と日本政策金融公庫のセットで融資を受ける方法をとれないか、ご相談されることをお勧めします。

なぜなら、最近信用金庫と日本政策金融公庫が提携して融資をするシステムが構築されているからです。

たとえば、信用金庫で1,000万円、日本政策金融公庫で1,500万円といった分け方です。
金額が1,000万円を超える場合は、やはり不動産担保が求められます。
所有されている土地と建築する建物をセットで担保に提供すればいいでしょう。

ぜひ信用金庫さんへ相談されてみてください。
直接職員の方をご存じでない場合は、まず商工会さんへ相談して、紹介してもらうようにお願いするとよろしいかと思います。

●次に、金融機関の審査にパスするためのコツについてご説明します。

知っていただきたいこととして、金融機関が審査するときのチェックポイントがあります。
融資について、金融機関がチェックするポイントは、「財政状態」、「経営者としての資質」、「事業の見通し」という三つの視点です。

①財政状態
本人の財産がどれくらいあるか、逆に借入金などの負債はどうか、という点です。
当然、預金などの財産は多いほうが、負債は少ないほうがいいということになります。とくに財産については、同居家族名義も含めて積極的に情報開示することが、高評価につながります。

②経営者としての資質
これは、「この事業をする経営者としてのスキルやノウハウをもっているか」という観点です。大切なことは、「経歴書」に、「今回の事業と関係する経験を積んでいる」ということが明確に分かるように記載することです。

③事業の見通し
これは、「創業計画書」で示すべきポイントです。
予定しているビジネスの内容については、相手が中学生でも理解できるように、分かりやすく記載することがコツです。

助成金については、創業時に使えるものはほとんどないのが実態です。
開業された後に、人を雇用する場合に厚生労働省のものが使える可能性はありますが、開業のときには使えないと思います。

②複合店で、1階にパン、洋菓子店2階にレストラン、ワインバーをと計画しています。
会社組織にしたいのですが、形態が複合店なのでどのようにして設立すれば良いのかが分かりません。


会社組織にする方法としては、一つの会社で複数の事業をするかたちにすることが可能です。

一方、それぞれ別の会社にすることもできます。
会社を別にすると、それぞれ経理処理や決算が必要で、税金も多くなります。
一つの会社で複数の事業をするかたちでよろしいのではないでしょうか。

最後になりますが、首尾よく資金を調達されて、事業を繁栄されますよう祈念しております。

ドリームゲートオンライン相談を参照