小売業(店舗)

安全率は1.76ポイントと、他業種に比べてかなり低い。平均売上高1億円、平均従業員が14.7人という結果を見ても、スタッフ数が売上高からすると多い結果となった。これは、アルバイトなど、パートタイムでシフトを組む総従業員数が大きくなるからだと思われる。原価は商品仕入れが大半を占める業態だが、売れればすぐに現金が入り、支払いが後になることが一般的なので、資金的余力がそれほどなくても経営は回していける。ただし、キャッシュフローの厳格な管理が求められることはいうまでもない。。また、ギャップ率も26.4ポイントと低く、小売業の堅実さが伺える。

この業界で起業を目指すなら…
エリア内トップの売上獲得を目指し、的確なPRで固定客を増やすこと

小売業の種類は様々である。八百屋、魚屋、書店に始まって、スーパー、コンビニエンスストアも同業だ。ただし、扱い商品が違っても、商品をそろえ、店舗を構えて販売するという業態に変わりはない。特定のマーケットの中で、生活必需品を販売するのか、趣味の品を販売するのか、扱う商品によって、立地、店舗、販売スタイルは千差万別。これらの選択が、開業に当たって一番重要なポイントなるだろう。

小売業経営の難しさは在庫の調整にあるといっても過言ではない。短期で傷んでしまい売れ残る商品もあるし、流行や季節などによる売れ筋の変動も激しい。ゆえに、マーケット需要をしっかり把握した仕入れテクニックが求められる。先に仕入れて、売って、後で支払い、利益を残す。小売店を継続させる鉄則は、赤字の原因となる在庫をできる限り残さない経営を心がけることにある。

特定の商圏のなかで、特定商品売り上げナンバーワンを獲得できる自信がなければ、挑戦すべきではない。それだけ、綿密なエリアマーケティングが必要とされる業態と思っておいたほうがいい。しかし、顧客に求められる商品をラインナップし続け、的確な広報、イベント・キャンペーンなどを行ない、固定客を確保・維持することができれば、どんどん集客力が強まっていくのが小売業の特色である。