飲食業
黒字化企業全体の安全率は
この業界で起業を目指すなら…
従来のやり方が通用しない激戦業界。常に新しいアイデアが求められる
「オーナーが行きたい店を想定して開業した飲食店は長く続かない」とよく言われる。もちろん、そのコンテンツが素晴らしく、多くのユーザーに求められているなら継続は叶うかもしれない。しかし、世の中を見渡せば、飲食店は星の数ほど存在している。そんな多くのライバルたちに勝てる店をつくるのが、簡単ではないことはおわかりだろう。
そして、一口に飲食業といっても、その種類は多岐にわたる。レストラン、居酒屋、ラーメン店、ファストフードなどなど、業態がバラエティに富んでいるうえに、各種複合店も登場している。また、大手飲食チェーンの台頭、大量仕入れによる価格のデフレ化により、「うまくて、安い。サービスもそこそこ」が当然の潮流となった。
これから飲食業界で起業して成功を目指すなら、メニュー、サービス、立地と要因はさまざまではあるが、やはり誰にも真似できない、差別化された目玉商品が必須となるだろう。今回のアンケートでは、異業種参入率も調査している。その結果、黒字化企業の異業種参入率は62.1ポイント、赤字化企業では47.8ポイントだった。経験や従来の常識にとらわれない新しい挑戦が求められているマーケットという側面もあるようだ。