フィットネスFC加盟時に必要な高額費用の調達方法について

公開日: 2019/01/15  最終更新日: 2019/11/21

QUESTION

フィットネスのFC加盟に大変興味を持っているのですが、初期費用7000万程度必要なのに対して地銀の友人に聞いたところ起業支援で得られる融資は2000万弱、また自己資金500万を加えても到底届きません。

現在サラリーマンなのですがフィットネスの事業に身を投じたく考えています。日本での廃業件数は0なので、融資いただく費用の返済は可能と考えておりますが初期費用について相談させていただきたく連絡させていただきました。

 

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ANSWER

ご相談内容としては、フィットネスのFCに加盟を検討するにあたり、資金調達をどうするか、ということですね。
いただいた情報では、
初期費用:7000万円
起業支援で獲得可能な金額:2000万円程度
とのことですね。

結論から申し上げると、たしかに現在サラリーマンをされていて、起業するときに得られる開業資金の借入は1500万円から2000万円程度がひとつの目安になると思います。
すでに事業実績があり、業績も順調な場合や担保不動産があるなどの場合は別として初期の借入はこのくらいになります。かつ、公的機関の場合であっても、自己資金は必要資金の1/3程度は準備するように指導されることが多いのが現実です。
もちろん、研究開発型ベンチャーやバイオテクノロジーなどのように政府の認証を得られればもっと多額の援助を得られるケースもありますが、あくまで例外とお考えください。

一方、FCビジネスの場合、FC本部からの資金援助やリース、分割払いが可能な場合などがありませんか?
フィットネスの事業モデルの収支しだいではありますが、ご相談なさってみるのも一案かと思われます。

ただし、中堅サラリーマンの方の脱サラでの起業では若手の起業と違っていくつかご注意いただきたい点があります。主なものを挙げます。
①生活費、子どもの教育費、住宅ローンなどに十分な支払余裕を考えているか
②親世代が要介護になるリスクが高くなってくるので、その点を考慮しているか
③万が一うまくいかない場合、方向転換・軌道修正できるEXITプランを想定しているか
④家族の協力は徹底して得られそうか
⑤その事業に本格的に取り組む前にお試しする機会を確保した(できる)か

①は、ギリギリの資金計画で無理しないでください、ということです。学生起業などは別ですが、中堅サラリーマンともなると何かと出費がかさむからです。
②①に加えて介護の負担も出てくると事業と両立するのは本当に大変です。自分も体を壊しかねません。
③どんな事業もうまくいかない場合を想定すべきです。不退転の決意で臨むことと、本当に無一文になってしまうこととは別です。想定外の事態は必ず発生するものと心得て、二段・三段の改善策を練ってください。それでもどうしてもうまくいかない場合の「やめどき」の基準も持っておくことをお勧めします。
④独身の若手ならともかく、中年以上の場合は家族の協力は不可欠です。むしろ家族の深い理解があってこそ成功する場合があります。
⑤事業内容にもよりますが、畑違いの分野にチャレンジする場合、いきなり飛び込むのではなくユーザーとして経営目線で実証したり体験させてもらったりという機会をできるだけ持ちましょう。それによって、単にFC本部の宣伝文句では見えてこない課題や自分にとってのリスクが浮き彫りになることがあります。
フィットネスであれば、ご自分でいくつもフィットネスジムや競合するその他のサービスを徹底して体験入店して比較したり、経営目線で収支を試算して強みや弱み、サービスの改善点を洗い出してみるなどをしてみられてはいかがでしょうか。

以上、雑駁ではありますがご回答とさせていたただきます。
限られた情報だけでの推測に基づくものですので、ご期待の答となっていない可能性もございます点ご容赦ください。
なお、本格的にご検討される場合には金融機関窓口や公的機関にご相談されたり、法的・税務的な面は各専門家にお尋ねになるなど、慎重を期されてください。
いずれにしても、まずは事業プランと収支・返済計画をきちんと準備されることが大前提となります(開業からどのくらいの期間で黒字化するか、初期費用の7000万円で開業+運転資金のどこまでカバーされるのか、月間いくら返済可能で借入限度はいくらになるか、などです)。

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