成功サンプルあり-事業計画書に必要な8項目と5つのポイントを解説

執筆者:ドリームゲート事務局
公開日: 2022/06/18  最終更新日: 2022/06/20
「事業計画書を作りたいけど、何を書いたらいいか分からない」「事業計画書に決まった書き方はあるのかな?」はじめて事業計画書を書くとき、このように悩まれる方は多いのではないでしょうか。

事業計画書にはサンプルやフォーマットがあり、書くのに必要な項目もある程度は共通しています。また、ドリームゲートでは事業計画書作成ツールなどを無料で利用できます。

この記事では事業計画書を作るメリット、サンプルやフォーマット、書き方のポイントなどをくわしく解説します。

資金調達に成功したサンプルを参考に、フォーマットと事業計画書作成ツールをつかって、事業計画書を作ってみましょう。

この記事の監修者
上野 光夫(うえの みつお)
(株)エムエムコンサルティング
資金調達コーディネーターⓇ/中小企業診断士
元日本政策金融公庫の融資課長として5000名以上の起業家を支援した上野アドバイザー。現在は、資金調達の専門家として活躍されております。融資を検討されている方はぜひご相談ください。
著書「事業計画書は1枚にまとめなさい」「起業は1冊のノートから始めなさい」など。
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事業計画書を作成する3つのメリット

事業計画書とは、事業の目的や目標、必要な資金や売上などといった事業の見通しを記したものです。また、創業時に作成する事業計画書を創業計画書といいます。
事業計画書を作成するメリットをまとめると、下記の3つになります。

1.事業計画を客観視でき、やるべきことが明確になる

事業計画書を書くことで、やりたいことやビジネスプランを客観的に見つめ直せます。客観視できればやるべきことが明確になり、具体的な新規事業計画案などを立てられます。

具体的な事業計画を立てることができれば、事業の成功にぐっと近づきますが、書面にすることなく、頭のなかだけで考えていては、抽象的で不完全な計画となります。

2.事業計画やビジョンが可視化され、他者とイメージ共有ができる

事業計画書を作成すると、自分の事業の内容や計画などが目に見える形となり、他者とイメージ共有ができるようになります。

資金調達はもちろん、販売先や仕入先、協力者などを探すときにイメージ共有できると、とても便利です。

3.金融機関などから資金調達が可能になる

日本政府金融公庫などの金融機関から資金調達するときには、事業計画書が必要です。事業の計画や内容が具体的に書かれた説得力のある事業計画書があれば、資金調達できる可能性も高まります。

その逆に、口頭やあいまいな書面だけでは、事業計画や資金計画を具体的に伝えることは難しく、説得力もありません。最悪の場合、審査にもあげてもらえないでしょう。

融資審査では、融資担当から上司(決裁権者)に審査がまわされます。具体的かつ説得力のある事業計画書がなければ、上司を納得させることは難しく資金調達ができる可能性は、かぎりなく低くなるでしょう。

事業計画書のサンプルと書き方のポイント

事業計画書を書くのに必要なのは次のようなことです。

  • どのような事業で
  • どのくらい資金が必要で
  • どのくらいの利益が見込め
  • それらの具体的な根拠

事業計画書は専門的な部分もあるので、はじめて書くときは少し大変かもしれませんが、一度作ってしまえば、いろいろな場面で使えて便利です。

すでに成功している会社の事業計画書サンプルもあり、自分の事業の見直しにも役立ちます。いろいろな成功した会社の事業計画書サンプルを参考に、自分の事業計画を磨き上げていきましょう。

業種別の成功サンプルから見る、事業計画書に必要な8項目

事業計画書が必要になるケースで一番多いのが資金調達になり、創業時の資金調達先として一番利用されているのが日本政策金融公庫になります。

そして、公庫の融資手続きの必要書類に事業計画書(創業計画書)があり、業種別のサンプルも用意されています。サンプルは、公庫の資金調達に成功するように作成されており、とても参考になります。

そのサンプルをもとに、事業計画書に必要な8項目を説明します。

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日本政策金融公庫の創業計画書サンプル:ソフトウェア開発業の場合

日本政策金融公庫の創業計画書サンプル:洋食居酒屋(飲食業)の場合

参考資料:日本政策金融公庫 各種書式ダウンロード
①創業の動機

  • 創業の目的、なぜ創業するのか、実現したいこと
  • 具体的な計画や準備していること
  • 家族や元勤務先など周囲の理解を得ていること

②経営者の略歴等

  • 過去の勤務先や担当業務、役職や実績など
  • 過去の事業経験、経営者に必要な経験や知識があること
  • 事業に活かせる取得資格
  • 事業に活かせる知的財産権など

③取扱商品・サービス

  • 取扱商品・サービスの内容や売上シェア、商品単価など
  • セールスポイント、自社が選ばれるポイント
  • 販売ターゲット・販売戦略、集客方法など
  • 競合・市場など周囲の状況、自社にとって有利な点など

④取引先・取引関係等

  • 販売先(一般顧客の場合は、販売ターゲットをできるだけ具体的に記載)
  • 仕入先
  • 外注先
  • 人件費の支払いなど
  • 販売先・仕入先・外注先などの回収・支払いの条件など

⑤従業員

  • 常勤役員の人数(法人の場合のみ)
  • 従業員数(3ヵ月以上継続して雇用している者、創業の場合は予定者)
  • 家族従業員、パート従業員の内訳

⑥借入状況

  • 創業者個人、法人の場合は代表者の借入状況
  • 事業に関する借入れ、住宅ローン、車やバイクなどのローン、教育ローン、カードローンなどの借入
  • 「個人信用情報」をチェックされるので、記載もれNG。

⑦必要な資金と調達方法

  • できるかぎり具体的に記載
  • 「必要な資金」は過大ではなく的確な投資金額であることが重要。
  • 「必要な資金」に対して自己資金がどれくらいあるかが見られる(公庫の「新創業融資制度」の場合、自己資金要件は10%と記載されているが、30%以上あるのが望ましい)
  • 自己資金は預金通帳など根拠となる資料で示せるもの(見せ金、タンス預金などは認められない。地道に貯めてきた過程が見られる)

⑧事業の見通し(月平均)

  • できるかぎり具体的に記載
  • 各項目の金額や数値の根拠の説明が必要になる
  • 金額・数値や売上計画が、同業他社などと比較して妥当であること
  • 無理な計画でなく、実現できるものであること
  • 事業の継続と借入の返済が可能な数値計画であること

説得力のある事業計画書作成に必要な5つのポイント

事業計画書フォーマットに必要な8項目を記入することで、事業計画書を書くことができます。

事業計画書は金融機関や他者から見て説得力があり「この計画であれば融資ができる」「この計画であれば支援してもよい」
と思われる必要があります。

説得力のある事業計画書作成に必要なポイントは、次の5つになります。

①具体的で実現可能なプランである

事業計画は、具体的で実現可能なプランであることが大切です。無謀な計画、無理しないと達成できない努力目標などは事業計画とは言えません。継続的に利益がだせ、着実に成長を続けられるような計画を立てましょう。

実現不可能なことや金額などを書いてしまうと、信用できない事業計画と判断されてしまう危険性があります。

②金額・数値に根拠がある

売上、経費、利益、資金繰りなど、金額・数値は経営の根幹に関わります。楽観的な計画ではなく、シビアで根拠のある計画を立てましょう。

そのうえで、十分な利益が得られる計画になっている必要があります。どれだけ熱意があっても、利益が見込めない計画に協力してくれる人はいません。計画そのものに問題があるとみなされてしまいます。

説得力のある事業計画書は、資金計画が分かりやすく具体的で根拠があることが必要です。そのためには、お金の流れが客観的にみて妥当と判断できることが重要です。

ドリームゲートが無料で提供している事業計画書作成ツールを使えば、かんたんな質問に答えるだけでお金の流れが一目でわかる書類(現金収支計画表)が作成できます。ぜひ活用してください。

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③誰がみてもわかるように書かれている

金融機関の審査担当は、すべてのビジネスを知っているわけではありません。専門用語や業界特有の言い回しは使わず、高校生でも理解できるくらい分かりやすく書きましょう。

10分くらいで概要とポイントがつかめるくらいのボリュームが目安です。忙しい審査担当が短時間で理解できるようにしましょう。よりかんたんに読める簡易版を作って添付するなどの工夫をするのもよいでしょう。

④競合優位性や独自の強みがある

十分な収益を確保し、経営基盤を確立するためには、「競合優位性」や「独自の強み」が不可欠で、融資担当者もそれらの点をチェックします。競合と差別化する工夫や、起業家自身の強みが分かるように明記しましょう。

差別化の例を挙げると、以下のようなイメージです。

  • 「初期費用無料・毎月定額で相談し放題のホームページ制作会社」
  • 「赤ちゃんと行けるカフェ併設の美容室」
  • 「シニア向けにスマホ教室をひらいている電気屋さん」

また、起業家自身の強みを示すには、「経営者の略歴等」の欄に、これまでの業績や培ってきたスキルが分かるように記載することが有効です。

⑤事業に対する熱意が伝わる

創業融資では、まだ実績がない会社に融資することになります。事業計画の金額などだけでなく、経営者の熱意がとても重要です。

経営理念やビジョン、ビジネスの将来性や社会に与える影響など、情熱をもってアピールしましょう。経営者の本気度が伝われば、融資担当の心を動かすことができます。

作成後に見直す3つのチェックポイント

事業計画書を書いたら、作成後に見直しをしましょう。誤字脱字はもちろん、内容が分かりづらかったり、間違いがあったりすると事業計画書の信用がなくなってしまいます。

事業計画書作成後の見直すべきチェックポイントをまとめると、次の3点になります。

①分かりやすく具体的に書かれており、内容や金額・数値に矛盾がないか?

誰が見ても理解できるように、かんたんな表現で分かりやすく具体的に書かれているか。そして、内容や金額などに整合性があり矛盾がないかもチェックします。

高校生が10分くらいで読めて、内容を理解できるくらい分かりやすいものを目指しましょう。

②競合他社と差別化されておりオリジナリティがあるか?

競合他社と比べて、自社の強みが書かれているかもチェックします。自社独自の商品・サービスの優位性が、分かりやすく書かれているかチェックしましょう。

③売上や経費など金額・数値に根拠と説得力があるか?

売上や経費などの金額などが同業他社と比べて無理なものになっていないか、実現性があり根拠のあるものになっているか確認します。融資担当など他者が納得できる、説得力のあるものになっているかチェックしましょう。

補助金申請にも応用できる事業計画書のサンプル

日本政策金融公庫の事業計画書フォーマット(創業計画書)は、融資のほかに補助金申請などいろいろな場面にも応用できます。
前述したソフトウェア開発業や洋風居酒屋(飲食業)以外のサンプルもご紹介します。自社の新規事業計画案の参考にしてください。

日本政策金融公庫の創業計画書サンプル:美容業の場合


日本政策金融公庫の創業計画書サンプル:婦人服・子供服小売業の場合

日本政策金融公庫の創業計画書サンプル:学習塾の場合

質問に答えて事業計画を作成してみよう

事業計画書作成のメリット、事業計画書作成に必要な8項目、5つのポイント、見直しの3つのチェックポイントを解説しました。

まずは一度、事業計画書を書いてみて何度も見直しをおこない、事業計画案を磨き上げていきましょう。そうすれば、成功に役立つ事業計画書に近づいていくでしょう。

ドリームゲートが無料で提供する事業計画書作成ツールを使えば、かんたんに成功に近付く事業計画書を作れます。

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この記事の監修者
上野 光夫(うえの みつお)
(株)エムエムコンサルティング
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