塾の生徒のターゲットはどのように絞ると良いですか?

執筆者:ドリームゲート事務局
公開日: 2024/10/18 

QUESTION

オンラインと対面のハイブリット型の塾を開業したいと考えています。
週2回ほど開校し、対面の授業を行うイメージです。
現在検討している物件がある地域には競合他社がなく、地域密着型の運営ができると期待しています。

しかし、生徒の募集にあたり、どのようなターゲット層を想定すれば良いのか悩んでいます。
受験対策や成績向上を目的とした指導が考えられますが、ターゲットはどのように絞るべきでしょうか?

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ANSWER:授業スタイルに応じて決めると良いでしょう。

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「競合他社が近くにない」という言葉には注意が必要です。
まず、なぜ競合他社がないのかということを考えると、そこに市場がないという可能性が高いです。多くの方は競争を避け、過疎地域での展開を選びますが、生徒が集まらないというケースもよく見られます。もちろん、ライバルがいないことで市場独占できるラッキーな状況もありますが、リサーチをしっかり行うことが重要です。

また、「地域密着」という言葉についても同様に注意が必要です。多くの上手くいっていない塾が「地域密着型」を自称しますが、その定義が曖昧であることが多いのです。例えば「地元の中学校をターゲットにしているから地域密着だ」という説明では、ほとんどの塾が地域密着塾になってしまいます。

本当の意味での「地域密着」とは、地域で塾といえば真っ先に名前が上がるほどの知名度を持ち、先生自身が地域の人々から親しまれる存在であることです。中学校の体育祭や文化祭で生徒たちが先生に挨拶し、地域のイベントに参加すれば、道で声をかけられるレベルのつながりが必要です。そこまで関与できて初めて「地域密着」と呼べるのだと私は考えています。

その上で、地域密着を目指すなら、まず地元の高校への進学サポートが充実しているというのが絶対条件です。受験対策は当然のこととして、「受験」か「成績向上」かの二択ではなく、どちらも必須となります。

ターゲット層を考える際、成績で絞るのも一つの方法です。
例えば、「地元のNo1高校を目指す塾」とすれば、ある程度の学力を持った生徒が集まるでしょう。ただ、これは開設する地域の中学校のレベルにも左右されます。

もし、定期テスト対策をメインとするのであれば、本格的に力を入れる必要がありますが、週2日の開校ではテスト前に生徒を呼び出すのが難しいかもしれません。成績が下位の生徒では、開講回数が足りずに十分なサポートができない可能性もあります。

したがって、トップ層、またはトップ層を目指す生徒をターゲットにする方が良いでしょう。
その方がオンライン指導とも相性が良く、指導効果も高まるはずです。

この質問に回答した専門家
戸高 一穂(とだか かずほ)
個別指導LOGIQUE
塾経営
自身で学習塾を経営されている戸高アドバイザー。集客のためのマーケティングやコピーライティングに定評があり、常に満席の状態を保ち続けております。集客ノウハウや仕組化に関してのご相談は戸高アドバイザーにお任せください。

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