ライター業
とくにインターネット回線などは成約毎に数万円の報奨金が得られるため、それを原資に賃貸契約料を値引きしたり、引越し代金を無料にしたりなど、アイデアしだいでさまざまなビジネスが展開できるだろう。
黒字化企業全体の安全率は5.70ポイント。半年程度の運転資金は手元にあるというのが平均的だ。仕事を受けて、納品、入金されるまでの1~2カ月、あるいは書籍等の印税であれば数カ月先になることも多い。仕事自体も不定期で安定しないのが常なので、運転資金は多めにないとやっていけないというのが実情だ。また、ギャップ率は54.1ポイント。つまり開業して1年目の売上は計画の半分以下、45%程度という結果。はじめは、半分程度の売上しかなくてもやっていけるだけの算段はしておきたい。
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安請け合いは命取り
インターネットの利用増加に伴い、Webサイトが大量生産されるようになった。本や雑誌の売上は激減しているが、Webビジネスは隆盛で、Web向けのコンテンツ需要は大きい。しかし、単価は紙媒体と比べるとかなり低い。プロのライター、文筆業を生業としていた人達からすると考えられないほど低い単価で請け負うフリーランスの存在が目立つようになってきた。
その理由としては、クラウドソーシングなどで手軽に仕事が獲得できるようになってきたことと、発注側のクオリティーに関する要求水準が低くなったことがあげられる。
SEO対策などに必要とされる文章などは質より量と言われている。あるいはマーケティングの一環として書かれるブログやメルマガのライティングも同様。とにかく大量生産が求められている。
しかし、そうした仕事ばかりでは、利益無き繁忙に陥る。時間単価にしてアルバイト以下になるような仕事は、ビジネスとして継続していく事は困難だろう。自分自身の強みや得意分野を明確にして、強気の価格交渉で、気に入らない仕事は断るようでないと、ライターとして生き残る事は難しい。クオリティーの低い文章が氾濫しているからこそ、逆に高品質の文章はキラーコンテンツとなりえる。発注側もそうしたコンテンツを作れる人材は常に探している。マイナーな分野であっても、前が通るようになれば、ご指名で仕事が入るようになるだろう。