節税対策として何をすればいいですか?

公開日: 2017/02/17  最終更新日: 2020/09/14

QUESTION

ANSWER:究極の節税方法は、「何もしない」とうことです。

漠然と「節税」をされたいとお考えのようですが、この点を考慮するにあたり、そもそも「節税」とはいったい何なのか?ということを議論の出発点とする必要があると考えます。

◆「節税」とは
世間一般では、「国に税金を払うぐらいだったら経費をもっと使った方がいい」とか、「個人事業を法人化すれば節税になる。」、「節税型の生命保険に加入すればよい」など「節税」について色々なことが言われています。

また、「節税」に関してさまざまな出版物が市場にあふれていることも、一般の方の混乱を招く要因になっていると考えます。

◆節税方法
このあたりのニュアンス、なかなかおつたえするのは困難かもしれませんが、究極の節税方法は、「何もしない」とうことです。

こういうと、誤解を招くかもしれませんが、たくさん儲けてたくさん税金を払う方が結局は会社にお金がたくさん残ることが多いのです。

要は、「節税」の本来意図することは納税額を少なくすることではなく、その結果、キャッシュを会社内部により多く残すことだということです。

たとえば節税対策を意図して税理士に年間顧問料30万円支払って納税額が30万円減少したとしても、キャッシュフローの観点からはあまり意味がないと思いませんか?

節税型とうたっている生命保険商品については、「実質返戻率」というマジック・ワードを用いることにより税負担が軽減されているかのような錯覚が与えられている点も看過できません。

もちろん、さまざまな租税回避のスキームを活用した税負担軽減方法は存在します。
当然、そこには必ずなんらかのリスクを伴うことを忘れてはいけません。