カフェ開業場所が決まる前にできること

公開日: 2019/01/15  最終更新日: 2020/08/31

QUESTION

地元でイベント・アートなどを融合したカフェを開きたいと思っております。
事業計画書を作成中ですが、カフェの出店場所が確定しておりません。

出店場所が決まる前に融資や助成金の申請を行うことは可能でしょうか。
不可能な場合、場所を決めるまでにできるだけ進められるところは進めたいのですが、何ができるでしょうか。

 

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ANSWER:場所を決める前にやっておくべきことはたくさんあります。

カフェの場所をお探し中で、場所が決まる前の融資や助成金の準備ということですね。

融資や助成金の申請につきましては、たしかに場所を決めてからでなければできないのは事実です。
でもお考えのとおり、場所を決める前にやっておくべきことはたくさんあります。

・助成金について
起業のときに使える助成金(補助金)というのは、あまりないのが実態です。

・補助金の場合
先にお金をくれるのではなく、起業して自分のお金もしくは融資を受けたお金を使って事業をして、その領収書などを示すことで後でもらえるという流れになります。

補助金が採択されるためには、事業計画が欠かせません。
たとえば「新規性」「独自性」「実現可能性」といったものが審査基準です。
年によって内容は異なりますが、補助金の申請を検討される場合は、早いうちから準備をしておくとよいでしょう。

◆創業融資に関して
融資に関しては、活用しやすいのが日本政策金融公庫の融資と、都道府県や市区町村がやっている「制度融資」の二つです。

・日本政策金融公庫
各都道府県に支店がありますので、ご開業される場所の支店に申し込むことになります。

・「制度融資」
たとえば「○○県 創業融資」や「○○市 創業融資」といったワードで検索すると出てきます。

いずれにしても、事業計画書を書いておくと、場所を決めてから融資申し込みがスムーズにいくと思います。
創業融資を活用するためには金融機関の審査にパスする必要があります。

◆融資について
融資の審査がとおりやすくするコツをお伝えします。
知っていただきたいこととして、融資担当者が審査するときのチェックポイントがあります。

融資担当者がチェックするポイントは、「財政状態」、「経営者としての資質」、「事業の見通し」という三つの視点です。

①財政状態
本人の財産がどれくらいあるか、逆に借入金などの負債はどうか、という点です。
当然、預金などの財産は多いほうが、負債は少ないほうがいいということになります。とくに財産については、同居家族名義も含めて積極的に情報開示することが、高評価につながります。

②経営者としての資質
これは、「この事業をする経営者としてのスキルやノウハウをもっているか」という観点です。大切なことは、「経歴書」に、「今回の事業と関係する経験を積んでいる」ということが明確に分かるように記載することです。

③事業の見通し
これは、「創業計画書」で示すべきポイントです。
予定しているビジネスの内容については、相手が中学生でも理解できるように、分かりやすく記載することがコツです。
金融機関の担当者は、金融のプロですがビジネスのプロではないので、目新しいビジネスなどにはくわしくないのが普通だからです。

また、収支の見通しについては、「絵に描いた餅」と思われないように、できるだけ客観的に見て「なるほど」と納得してもらえる根拠を説明する必要があります。

このように、場所が決まる前に、融資や補助金を申請するための事業計画書の準備を進めるといいと思います。

すでに事業計画書を作成中とのことで、融資や補助金を意識してブラッシュアップしていくことをお勧めします。
事業計画書は、ドリームゲートアドバイザーなど専門家に見てもらうと、より優れた内容にすることができると思います。

ドリームゲートオンライン相談を参照