事業譲渡における営業権(のれん)の価格判断はどのように行えばいいですか?

執筆者:ドリームゲート事務局
公開日: 2017/02/15  最終更新日: 2024/02/08

QUESTION

キックボクシングジムを始めたいと考えております。フランチャイズに加盟することも考えていたのですが、知人から、経営するキックボクシングジムを引き継がないかと持ちかけられています。

しかし提示された資産金額や営業権での譲渡金額が妥当か判断できず困っております。

特に、営業権(のれん)の代金です。

これは通常、何が元になってどれくらいの期間で試算すればよろしいのでしょうか。

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ANSWER フランチャイズの事業をいくらであれば買い取って良いと考えるかを決めましょう。

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そもそも「のれん」とは引き継いだ資産の総額と譲渡金額との差額を、目に見ることはできない超過収益力として捉えたものです。

従って、「のれん」の代金というより、自分がフランチャイズの事業をいくらであれば買い取って良いと考えているかをまず決めましょう。

それから払った金額と譲り受けた帳簿資産との差額を算術的に「のれん」として捉える流れになります。その際の判断基準として以下のようなものが考えられるでしょう。

ブランド価値

キックボクシングジムの名前やブランドが、地域での認知度や信頼度にどれだけ影響を与えているかを考えてみましょう。

顧客

顧客の人数、年齢層、定期的な収入源となっている契約等があるかどうか確認しましょう。また、これらの顧客が将来も継続してジムを利用してくれる可能性を考えましょう。

立地

ジムのアクセスの良さ、競合他社が周囲にあるかどうか確認しましょう。

施設と設備

ジムの設備を確認しましょう。設備が古く、買い替えの時期が近い場合もあるので注意しましょう。

成長性・安定性

過去数年間の業績や成長率、利益率などを分析し、将来の収益性を考えてみるといいでしょう。

上記の評価軸を基に、いくらであれば投資価値があるか、採算に合うか考えてはいかがでしょうか?判断に迷う場合には、会計士や税理士に妥当な金額範囲を計算依頼することをお勧めします。