事業計画書の書き方がわかるテンプレートを紹介 かんたん作成ツールも

執筆者:ドリームゲート事務局
公開日: 2022/06/20  最終更新日: 2022/06/21

融資や補助金の申請に必要な事業計画書。なんとなくイメージできる方も多いかもしれませんが、実際に作成するとなると意外にむずかしいものです。

事業計画書に必要な項目がそろったテンプレートがあれば、そこに自分の考えたプランを埋め込んでいくだけで完成します。

現実離れした説得力のない事業計画書にならないように、サポートツールやテンプレートを活用して手早く事業計画書を作成する方法を紹介します。

この記事の監修者
上野 光夫(うえの みつお)
(株)エムエムコンサルティング
資金調達コーディネーターⓇ/中小企業診断士
元日本政策金融公庫の融資課長として5000名以上の起業家を支援した上野アドバイザー。現在は、資金調達の専門家として活躍されております。融資を検討されている方はぜひご相談ください。
著書「事業計画書は1枚にまとめなさい」「起業は1冊のノートから始めなさい」など。
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事業計画書とは

事業計画書とは、事業の目的や手段、理念や将来ビジョンなどの企画や、数値の計画を具体的にしたものです。事業計画書を作成することで、頭の中にあったプランが「見える化」され数値計画も立てられるので、事業が成功に近づきます。

実際に、小規模企業白書2016(中小企業庁)の調査によると、事業計画書を作成した方はしていない方に比べて売上高が高くなった方がおよそ14%程度多いという結果が出ています。

2016年版小規模企業白書より抜粋

また、作成の効果としては以下のようなものが同調査ではあげられています。

  • 経営方針と目標が明確になった
  • 自社の強みや弱みを認識できた
  • 販路開拓のきっかけとなった
  • 資金繰りの状況が把握できた
  • 新規事業立ち上げの参考になった
  • ブランディングに成功した

事業計画書の作成例

事業計画書では実際にどのようなことが書かれているのか、まずは全体像を把握しましょう。

日本政策金融公庫の創業計画書記入例を参考にしてみてください。

出典:政策金融公庫 https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html

事業計画書作成の3つのメリット

事業計画書を作成することには大きなメリットがあります。

メリット1:やりたいことだけでなく、やるべきことがはっきりする

初めはやりたいことが先行しがちな事業イメージですが、事業計画書を作成しながら具体化していくことで、やるべきことややらなければいけないことが見えてきます。

商品やサービスを売り上げにつなげ、事業として成功させるためにはやりたいことだけをやるのではなく、やるべきことを明確にして優先順位をつける必要があります。

メリット2:他者からのアドバイスを受けられる

事業イメージを明確化すると、事業ビジョンを他者と共有できるようになります。他者に共有することでアドバイスを受けたり、共感して出資してくれる人に出会えたりする可能性も出てきます。資金調達を受けるために事業計画書を提出した先の金融機関の担当者から、より事業を良くするためにアドバイスを受けることもできます。

メリット3:資金調達に役立つ

事業計画書には、客単価×人数×回転数などからはじき出した一日の売上やひと月の売上、人件費や家賃などのランニングコスト、繁忙期や閑散期を加味した細かい収支計画も必要です。

具体的な数値を示すため、その数値に根拠があれば信頼を得ることができ、融資獲得につながります。

事業計画を立てる3つのステップ

事業計画書づくりは、まず紙に漠然としたい事業イメージを書き出すことから始まります。頭で考えるだけでは整理できないので必ず書き出すようにしましょう。

その骨組みにどのようにして肉付けしていけばいいのか、順序良く効率的に事業計画を立てていく方法を見ていきます。

STEP1・SWOT分析で現状を把握し将来像を明確化する

まずは、自社事業の強みと弱みを考えてみましょう。SWOT分析のフレームワークが適しています。

SWOT分析とは次の4つを書き出し、現状を認識するものです。

  • S・・Strength(強み)
  • W・・Weakness(弱み)
  • O・・Opportunity(機会)
  • T・・Threat(脅威)

「他者と同じクオリティのサービスだが費用が2割安い」といった商品やサービスの強みから、「既に別事業でSNSのフォロワーを多数獲得しているのでそれを利用した広告を行うことができる」といった販促方法における強みなど、あらゆる観点から強みと弱みを抜き出していきます。

特に弱みに関しては、現状どのように対応していき、将来的にその弱みをどのようにして克服していくのかなどを考えながら、あるべき事業の将来像を具体化していきます。

STEP2・事業戦略を考える

競合他社の状況やターゲット層のニーズ把握などの市場分析を行い、マーケティング戦略を立てていきます。

それをもとに自社サービスや商品をどのような人を対象に、どのように販売するのか、そのためにはどのような競合に対してどのような対策を取るのかなどを考えます。

また、将来計画には、1年で軌道に乗せ、3年後には強みを活かしてターゲット層を広げたサービス展開を行い、5年後には借入を完済するといった、具体的にイメージできるよう数値とともに示せるようにしましょう。

STEP3・収支計画を立てる

収支計画は事業計画書の中でも大変重要で、根拠のある数値を示すのに苦戦する方も多いでしょう。

立地やターゲット、競合などの市場環境にあった単価設定が必要で、それによって売上の見込みは大きく変わってきます。非現実的な数値を盛り込んでいては信頼を得ることができませんし、事業を円滑に進めることも困難です。

ご自身がイメージする数値に現実とのギャップがないか不安な方は、5分で簡単に数値の適正度を確認できる便利な事業計画書作成ツールの利用をおすすめします。

収支計画書をダウンロードでき、入力した数値が妥当かどうかを判断してくれるので安心です。日本政策金融公庫の創業融資申込書も作成できます。

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事業計画書に必要な12項目

事業計画書で他者に自分のプランを伝えるために、おさえておくべき12の必要項目を紹介します。

1.事業の背景と目的

事業目的や理念のきっかけとなったできごとや、創業に至るまでの経緯などを説明します。自身や事業を動かしていく原動力となる熱意の部分だけでなく、その事業の社会的意義についても触れるようにしましょう。

2.代表者経歴・会社概要・連絡先

職務上の経歴が事業に結びつく場合は、その経歴内容を具体的に示しながら今後の事業にどのように活かされるかを具体的に示しましょう。直接的には結び付かないような経歴であっても、そこから得たアイディアや経験が今後の事業に役立つことをアピールします。

3.事業の内容

伝わりやすさを意識しながらビジネスの仕組みや商品・サービスを簡潔に説明します。ここはできるだけ具体的に、写真や図を使うと効果的です。

4.市場環境

持続、成長が可能な市場環境や市場規模であるか、統計データなどを活用してグラフや表を活用しながら数値も交えて説明できるようにします。

5.競合優位性

同業種・同業態・同ターゲットの異業種共同の3分類で比較しながら、自身のビジネスが優位であることを説明します。どのようにして差別化を図るかを具体的に示せるようにしましょう。

6.ビジネスモデルの検証

ここまで説明してきたものが絵に描いた餅ではないことを証明します。「ビジネスモデル」「実現可能性」「経営プラン」の3項目に分けて説明すると伝わりやすいです。

7.マーケティング計画

市場環境やターゲット分析などのマーケティング戦略を立てたり、自社カラーを前面に押し出して認知を高めるためのブランディング戦略を立てたりしながら、販売方法を考えます。

また、仕入れや開発・生産計画、人材確保や育成といった組織計画などもできるだけ具体的に立てておきましょう。

8.事業目標

たとえば補助金の場合、〇年以内に〇%の売上増が必要だとか、付加価値額が〇%増える目標を立てないといけない、といった目標を掲げないといけません。

売上や人員などの事業規模の目標を具体的にしめします。

9.収支計画

融資を受ける際にもっとも重要視される項目です。毎月の収支予測は客単価からしっかりと予測し、客単価×販売数で一日の売上予測を立て、ひと月の稼働日数をかけて月の売上を予測します。それをもとに繁忙期や閑散期の予測も踏まえながら1年分の売上予測を立てます。

10.資金計画

売上予測からランニングコストなどの必要経費を差し引いて、軌道に乗るまでにどのくらいの運転資金が必要になるかも予測し、どのように調達するかといった資金繰り計画も立てておきます。

11.想定リスクと対応策

事業にリスクは付き物です。リスクを想定していないと「計画が甘いな」と思われてしまいます。とくに昨今の社会情勢による市場の変化は非常にはげしく、リスクがない事業などないと考えてよいでしょう。

リスクをしっかり挙げておくこと、それへの対応策を練っておくことは自身の事業が発展する助けになるはずです。

12.今後のスケジュール

事業開始まで、開始後しばらくのスケジュールを立てておきましょう。必要となる設備の調達・準備や人員計画、マーケティング計画もここでタイムラインに載せて再度説明します。

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事業計画書の書き方のコツ

事業計画書は誰が見てもわかりやすく、整合性のとれた内容でなければなりません。

そのため、「書き方は簡単かつ平易な表現で明確に」「内容は根拠をもとに具体的に」を意識するようにしましょう。

また、何から手を付けたらいいかわからないという方にお伝えしたい書き方のコツとして作成手順を紹介します。

順序立てて具体化していくことで、頭の中を整理しながら進めることができるため、最終的に整合性のとれたわかりやすい事業計画書が作成できます。

手順1:漠然とした思いを書き出す

やりたい思いを原動力に「なぜやりたいのか」「どのようにやるのか」などを書き出していきます。頭の中で考えるだけでなく、PCや紙に書き出します。

手順2:事業の骨組みを作る

書き出した思いを具体的に形にしていきます。熱意や理念があっても商品やサービスを売ることができなければビジネスは成り立ちません。どのようなルートで生産から消費者までをつなぐのかなどといった事業プランを考えます。

手順3:肉付けして具体化する

自社の商品やサービスをどのようにして生み出し、どのような人に対してどのように売り込んでいくのかなどを具体的に書き足していきます。協力してくれる人や必要となる人材、オフィス規模をどのくらいにするのか、どのような立地を求めるか、開業までに必要な備品は何があるかなどもできるだけ明確にしておきましょう。

手順4:収支計画と合わせて信頼性のある内容に

数値を伴うものについて、その数値が現実離れしたものになっていないか、しっかりと市場調査して、自分がイメージする数値の根拠を示します。初期費用やランニングコストに関しては比較的簡単に数値を出すことが可能ですが、売り上げに関しては様々な環境の影響を受けるため、根拠のある数字を示すのは容易ではありません。

数値をともなう計画書ができたら、業界の先輩や専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

無料テンプレートをダウンロード

漠然としたイメージをまずは紙に書き出すことから始まる事業計画書作成。

そこまでは簡単ですが、それをより具体的にしていくためにはどうすればいいの書き方がかわからないという方におすすめなのが、テンプレートの利用です。

むずか難しく考えず、まずはテンプレートをダウンロードして始めてみてください。

【無料テンプレートつき】事業計画書をパワーポイントでつくる手順まとめ

このテンプレートは次の13項目から成り立っています。

  1. サマリ
  2. 事業の背景と目的
  3. 事業の内容
  4. 市場環境
  5. 競合優位性
  6. ビジネスモデルの検証
  7. マーケティング計画
  8. 事業目標
  9. 収支計画 (売上・利益計画)
  10. 想定リスクと対応策
  11. 資金計画
  12. 今後のスケジュール
  13. 代表者経歴・会社概要・連絡先

シンプルなパワーポイント形式(.ppt)なので、自由にアレンジして使っていただきたいです。Mac、Windowsどちらでも編集していただけます。(2020年6月更新)※会員登録(無料)もしくはログインが必要です。

こちらのページでは、事業計画のプロが監修した作成マニュアルとテンプレートのダウンロードが可能です。

事業計画書作成マニュアル&テンプレート

説得力ある事業計画書には根拠のある数値が必要

事業計画書の作成は難しい点も多いですが、事業の準備段階から運営、将来展開に至るまでの手引書にもなります。

実際に事業を始めてから、計画と違いすぎて資金調達に困るなどといったことがないように数値の部分は特に慎重に詰めていくようにしましょう。

より効率的に事業計画書を作成するためには、テンプレートの利用やサポートツールの活用をおすすめします。

特に、売上予測などの数値に不安を抱えるかたには、5分で簡単に数値の妥当性を判断してくれる「事業計画書作成ツール」を活用ください。政策金融公庫の創業融資申込書も作成できますので、融資を考えている方にも便利です。

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